今はアートですら細分化されて枝葉になっていますけど、宗教や科学なんかも根っこの部分では一つだった筈です。その人間の行為の大元に戻っていくと、“生まれてきたからには世界を全身全霊で際限なく味わいたい”という欲望が根っこにある気がする。余す事なく世界をまるごと味わいたい、そういう欲求に忠実になった時、創造する人もいれば、破壊に走る人もいる。だから、力の使い方を間違えたら、アーティストと狂人は紙一重だと思うし。アートにもし本当に役割があるとするなら、制約を壊すこと、に尽きると思いますが、新しい価値を生み出すというよりは、日々作り上げてきた制約を一旦解除して人間が持っている本然を呼び戻す、一年に一度のお祭りの様なものが本質なんだと思います。